被災地に出向いた医療チームがタブレット端末(iPad)で支援医薬品の在庫をより簡便に管理できるアプリとしてMedStockを作成しました。医療チームは医療救護所に届けられた支援医薬品を使って被災者の医療を行いますが、混乱する現場で医薬品の効率的な在庫管理が課題となっていました。災害時の診療において医薬品の在庫情報を適切に医師に提供しなければ、現地に必要な医薬品があるにもかかわらず処方されないというミスマッチが生じます。日常業務に近い形で医薬品の入庫と出庫、在庫一覧の表示機能を備えたものがMedStockとなります。
TOPICS
- 2025/03/06:第30 回日本災害医学会総会・学術集会で成果について発表しました
- 2024/11/08:就実大学 薬学部、福岡大学 薬学部、岡山大学病院 薬剤部にご協力頂き、MedStockを用いた災害時の医薬品管理の評価演習を実施しました。
- 2024/03/04:薬事日報にMedStockについて掲載されました
- 2023/11/25:岡山イノベーションコンテストでMedStockについて紹介したところ、ビジネスプランの部で大賞を頂きました
入庫処理
GS-1で簡単入庫
- GS1コードを取得することで、一部の例外を除き一意に医薬品が定まります。
- 入庫数を入力することで、次の医薬品を入庫することができます。
- 管理上必要であれば、有効期限や棚番号を登録することが可能です。

出庫処理
出庫数までも管理
- 登録された医薬品を選択し、出庫数を登録します。

在庫一覧
一般名表示での合算値
- 在庫一覧の表示では、①後発医薬品の「メーカー名」ごとに在庫数を区別した表示と ②後発薬品の「メーカー名」を無視し、在庫を合算した表示が可能です。
- 発災時は同じ薬剤でも複数メーカーの薬剤が搬入される可能性もあることから、②では薬剤名、規格、剤形、包装形態(バラor ヒート)が同一であれば、在庫数が合算される仕組みとしました。
図①メーカー名考慮した時

図②メーカー名を無視した時

共有機能
自由な共有方法
- 在庫一覧の情報は、医療救護所にWi-Fiおよびプリンタがあれば印刷することが可能です。またiOS限定ですがAirDropを用いて医師手持ちのiPhone, iPadに送信することも可能です。
